道見舞美『ライブハウスにおいでませ』
【カモンベイべーがスパークしている。理由なんて要らないんだよ。サイコーだ】
すごくいい。最初はネタかと思った。そう、よくあるのだ、ライブハウスに来て欲しいという、全バンドマン全ソロミュージシャンの人生最大の当面の願望。来て欲しいのだ、ライブハウスに。もちろん自分が出演する日に来て欲しいけれども、まあ自分の日じ ...
SebastiAn『Sober feat. Bakar』【気持ちよく踊れること間違いなしのスタイリッシュさ】
初期のリミックス集が大好きで、むちゃくちゃ聴きまくった。その頃に来日したGAN-BAN NIGHTというイベントも楽しかった記憶がある。あれが2008年で、その時点ではオリジナルアルバムも出ていなかった。そして最近、新作(それもオリジ ...
Campanilla『CALL』【淡々と静かに歌うパートでも地響きのように唸るシャウトができるボーカルが好き】
シャウトが力強いボーカルは大好きだ。サビでいかにもここだけはシャウトせねばという感じでシャウトするボーカリストも普通にいいが、淡々と静かに歌うパートでも地響きのように唸るシャウトができるボーカルが好きなんだ。腹式呼吸が歌には必要で、そ ...
Waater『Just Say It』【どこだろうこの天井の低い場所。それだけでもう興味深い】
どこだろうこの天井の低い場所。それだけでもう興味深い。ライブハウスがどういうところであるべきかということに正解はなくて、そりゃあバンドにも客にも豪華で快適な場所の方がいいんだろうけれど、記憶に残っているのはどうしようもない空間ばかり。 ...
GLIM SPANKY『ストーリーの先に』【安定の実力派。もう言葉で表現する方法が見つからない】
GLIM SPANKYを最初に知ったのはメジャーデビューの前年2013年の夏で、その頃に書いた拙いレビューが残っている。「今後の活躍も期待できるんじゃないかと思います」とかなんとか。そんなもん、期待どころの騒ぎじゃないくらいの活躍ぶり ...
クリープハイプ『バンド 二〇一九』【「クリープハイプみ」とは何なんだろうか】
クリープハイプも10周年か。新人でしかなかったバンドに10周年とかいわれると自分がどんどん押し出されていく感じがしてちょっと切ない。が、それは10周年を迎えたバンド自身もかつて自分たちがいた場所から徐々に押し出されていく的な何かを感じ ...
メレ『117』
【自称”愛を与えるバンド”の歌う、朧げながらも優しい愛の歌】
愛を与えるバンド、なのだそうだ。じゃあ愛って一体何なんだ。少しだけ意地悪な疑問を持ちながらこのやわらかくて語尾も曖昧なテイストのボーカルが歌う歌に耳を傾けてみる。すると、やがて解る。語尾がおぼろげな分だけ解るスピードも緩やかだけれど、 ...
The Futureheads『Electric Shock』【おかえり、めでたい。再結成するなら言うといてもらわんと】
再結成するなら言うといてもらわんと。どの立場からの物言いなのかわからない始まりだが、私は今、まさにこのような気持ちである。2013年に活動休止していたThe Futureheadsが復活したことも、そして今年の夏に7年ぶりのアルバムを ...
コレサワ『いただきます』
【いろいろな形の哲学と愛】
ずいぶん昔、ある人が「日本の歌には恋愛の歌しかない。洋楽には社会問題の歌や人間の内面を掘り下げた歌や、ありとあらゆる歌がある。恋愛の歌しか無い日本は遅れている」と言ったのを聞いたことがある。たしかにそうだと思った。テレビには若いアイド ...
徳永由希『明け方、愛について。』
【毎日が単調なリズムで支配されていて、平日も休日も切り替えなんてできないよ】
このルーズに進行していく歌。まるで日常のリアルがそのまま歌になっているようだ。ルーズというか、ダルいというか。テンポよく進んでいく日常のリズムに懸命についていこうとするけれどももう無理、みたいな。その結果あらゆることをきちんとすること ...