きのこ帝国『ラストデイ』【いろいろなラストデイについて考えさせられるこんな曲を大晦日にこそ淡々と】
ああ、今年も終わる。1年が終わる。大晦日というのは単なる1日でしかないはずなのに、なんとなくいつもとは違う雰囲気に包まれる。そして雰囲気に包まれながらも24時間が過ぎてしまえばたいしていつもと違わなかったなということに気付かされる。
春がふる『言葉は』【そして丁寧に選ばれた言葉をこそ大切にしていける年になれば】
仙台を拠点に活動するバンド、春がふるを約2年ぶりに。前回紹介した時に延々と続くループのような曲調の新鮮さ斬新さに驚いたわけだが、今回の曲も基本はまったく変わらず、延々と淡々と粛々とループするように展開していく。面白い。とても面白い。
青葉市子『月の丘』
【ベストのパフォーマンスをするにふさわしい場】
京都のとあるイベントで、いろいろな布を展示販売するという風変わりなイベントだったんだけれど、その会場の片隅に設けられたステージで青葉市子が歌うという。もともとその風変わりなイベントそのものに興味があって行くつもりだったんだけれど、どう ...
のうじょうりえ『生活』
【似てる誰かと繋がるには投稿し続けるしか無いんです】
なぜ、生活をSNSで投稿するの?という疑問に、お若い方の声「昔はコミュニティという場があったのでしょう?今は場が無くタイムラインが流れていく。似てる誰かと繋がるには投稿し続けるしか無いんです」と、なるほど〜。路上のシンガーも、同じ人が ...
君の蘇生を邪魔する『1962』
【社会不適合者バンド。久々にあやしいの見たな】
久々にあやしいの見たな。こういうのってある種のキャラ作りなんだと思う。例えば常にTシャツとジーンズだけでライブしててまったく飾りっけない感じで「魂の叫びを歌ってるロッカー」みたいなこと言ってるけれども、要は全然自分たちを売り込もうとか ...
Emmy the Great & Tim Wheeler『Zombie Christmas』【もう少しクリスマスのひとときをこの曲と共に】
12月25日になれば、日本ではすでにイベント終了感が強いとは思うが、あえて言わせていただきたい、メリークリスマス! と。今回、クリスマスソングを何かしらレビューしようと思い、しばし考えてみたところ……はい、出ました、ゾンビクリスマス。 ...
みかんサイダー『東京』
【いやあ本当に東京は忙しい街だよなあと思わずにいられない】
東京で路上演奏活動をするデュオの歌う東京。なんでこんなにも哀しさに満ちているんだろう。歌詞の中ではまだここで頑張る理由があるはずと前向きさを見せているのに。彼女たちがこの曲の前に公開したMVに『Summer Tune』という曲があって ...
Karin.『命の使い方』【死にたいと考えている人の気持ちが本当にわかるのなら、その人はもうとっくに死んでしまっている】
死にたいと考えている人の気持ちが本当にわかるのなら、その人はもうとっくに死んでしまっているだろう。そしてそのとっくに死んでしまっている人たちが年間に万単位でいて、残される人たちにはどうしてもその理由がわからなくて。身近であればあるほど ...
スガシカオ『アシンメトリー』
【誰か別の人がまったく別の視点でどう感じているのかを知ること】
先日ある人の、知らない人の文章を目にして。幼い頃にそうとは知らずかけられた呪いの言葉に苦しめられていて、でもそうとは知らなかったので何に苦しめられていたのかも知らずに苦しく生きていて、大人になったある日その棘のような言葉がそうだったと ...
John Williams『Star Wars The Throne Room』【始まりと終わり、そして未来へ】
2019年12月20日。いよいよSTAR WARS EP9の公開日ですよ。いやあ、勝手な個人的な趣味の話ですみません。そんなこと言っても、どんな音楽が好きか、どういう風に好きかということを毎日書いているレビューすべてが個人的な趣味とい ...