FiSHBORN『此処から』【彼女たちの強い歌から、少しだけ顔を上げる力をもらえるような気がする】
「いつか覚める夢を見ている。」大阪高槻のガールズロックバンドによる瞬発力を感じさせてくれる曲は、バンド活動にかける情熱と、ただ熱いばかりではない冷静な視線を織り交ぜながら迫ってくる。そう、バンドは次々に解散する。昨年はチャットモンチー ...
asmi『osanpo』【楽しい夜の散歩の雰囲気が詰まっている】
夜の散歩ってなんか好き。東京にいた頃は深夜だってそこら中に人がいて、コンビニの灯りで街中が煌々と照らされている感じで、ちょっとくらいだけの昼みたいな感じがしてて、夜だか昼だかの区別なんてそんなについていなかったように思う。京都に移って ...
The New Pornographers『Falling Down The Stairs Of Your Smile』【どことなくダサくて愛しい、カナダ発のパワーポップ】
カナダのパワーポップバンドと言えば、まずはSloanが浮かぶ。また、The NinesやThe Elwinsなどの名も挙げられるだろう。パワーポップにはどこかダサさがつきもの。気持ちいいギターコードと泣きメロ、というわかりやすい様式美 ...
底なしの青『真っ逆SUMMER』
【無駄にこだわってる何かについて気付いて欲しいという意図を感じるよ】
実にシンプルなMV。どこかの公園に固定されたカメラの前で、ひとりの女性が曲にあわせてひたすら踊り続ける。リズムなどは合っているものの曲といったい何の関係があるのか、考えてみてもわかるはずないよな。たぶん、関係なんて無い。曲調も歌詞の内 ...
みゆな『進め』
【苦しいタイミングでこういう歌が流れてくるかどうかということも、多分運命なんだ】
ラグビーで盛上がった2019年10月。いやあそりゃあ盛上がりますよね、あんなに強敵相手に勝ち進むと。力をもらえるとか、いや、あなたスタジアムやテレビの前でワアワア言ってただけでしょ。オレも頑張れば高い壁を乗り越えることができるって、否 ...
アカシック『終電』
【はすっぱなサウンドがめっちゃカッコよかった】
アカシックはカッコよかった。はすっぱなサウンドだった。ある辞書には「思慮の浅い軽はずみなこと、言動の慎みがなく浮薄なこと」という説明がある。たしかに「はすっぱ」という言葉には否定的なニュアンスがあって、褒め言葉としては不適当かもしれな ...
2019年10月マンスリーランキング
1位:岡崎体育『龍』
岡崎体育は多岐に渡る活動で分かるようにサービス精神と器用さに抜きんでているものの、本当に賢く繊細な感受性の鋭敏な方だと常々思う。自身の道化性を弁えて……
2位:鶯籠『若者のすべて』
Roscoe『Smooth Sailin’』
【音楽が流れている場所でスマホのマイクを向ければ曲名が出るアプリShazamはありがたい】
とくに音楽に詳しいわけでもない私にとって、Shazamはありがたい。音楽が流れている場所で、スマホのマイクを向ければ曲名が出るアプリだ。先日、長年の疑問だったある曲が解決した「パラッパッパッパ、パラッパ♪」というコーラスから始まるイン ...