鶴『バタフライ』【何度でもやりなおせるんだという彼らの優しく沁みる歌】
鶴も気がついたらメジャーデビュー10周年。あれ、これ鶴だっけ? 鶴ってアフロヘアのバンドじゃなかったっけ。もしかしたらこれは僕が思ってるあの鶴とは違う別のバンドなんだっけ。不安になって調べてみたらやっぱりあの鶴でした。そもそもオフィシ ...
xiangyu『風呂に入らず寝ちまった』【だけど、会話の無いコンビニこそ以心伝心したいのだ】
「ランチいつも来てくれるので」とお得クーポンを渡されると、顔なじみの店になるのが恥ずかしくて1ヶ月来店を空ける。だけど、会話の無いコンビニこそ以心伝心したいのだ。見慣れた店員さんが「いつものですね」っていう対応をしてくれた時に限って「 ...
ナツ(Natsu)『コレカラ』【12年活動したバンドが解散しても、終わりなんかじゃない】
今年3月に解散してしまったポタリ。そのボーカル鈴木奈津美のソロ活動がスタートしたようだ。バンド活動12年を経て解散という結論に至る。バンド歴12年はそのままひとりの人間の青春12年であって、他のさまざまなやりたいことしたいことと引き換 ...
Kaiser Chiefs『People Know How To Love One Another』
【MV監督はPTA! 姉妹の魅力がきらめく儚い夏の歌】
2000年代半ば、次々と活きのいいUKのバンド(Bloc Party、The Futureheads、Maximo Parkなど)が出てきた。そんな中、Kaiser Chiefsは、満を持して真打ち登場、的な期待感を煽る紹介をされてい ...
杏沙子『ファーストフライト』【ああ、歌を歌うために口をこんなにも動かすものなのか】
MVの画面に魅入ってしまう。口の動きがめっちゃリアルで、ああ、歌を歌うために口をこんなにも動かすものなのかと驚いてしまう。高速で動くエンジン等のメカを見ている感じ。ちゃんと発音するために口を正確に動かすのは大切なことだし必須のことなの ...
kasa.『あいまいなことば』
【失恋クソブログとは決定的に違う、温度も感情も伴った表現】
この曲を、音楽抜きで歌詞だけ読んだら、ほとんど何も伝わってこない。それは言い過ぎだろうけれど、こういうことを書いている失恋ブログはたくさんある。書かれていることに具体性がない。書き手に文才がない場合は別として、ある程度の文章力がある人 ...
ORIGINAL LOVE『ゼロセット』【田島貴男だからこそ歌える、チャレンジをしたい50代へのメッセージソング】
田島貴男はいったい何歳なんだろうと思って調べたら53歳だった。しぶといよな。かつてのようなビジネス的な盛上がりは去って、ORIGINAL LOVEとしての活動でどのくらい稼げるのだろうか。そんなのはまったくの余計なお世話だし、生きてい ...
Crispy Camera Club『ネイビー・ショア』【彼らの新作MVは驚くほどのトロピカーナ感】
Crispy Camera Clubの新作MVは驚くほどのトロピカーナ感にあふれていた。ちょっと待て。彼らは京都のバンドで、最初のMVは叡山電車で奥まで行った山の中で撮影してただろう。良い感じのウッドハウス(?)前で歌ってた姿がとても ...
Mega Shinnosuke『本音』【居場所を、誰もが求めては、失敗を繰り返す。それでも、人が人である以上、そういう相手を、場所を、求めるのだ】
誰もが公明正大だけで生きているわけもなくて、隠しごとや後ろ暗いことがあることを秘めつつ生きているわけで、だから本当は他人の痛みも弱みも理解できるはずなのに、他人の暗さには攻撃的に罵倒することはよくある。ターゲットが有名人の不祥事ならば ...
Gus Dapperton『Fill Me Up Anthem』【うだるような暑さの中で聴いても清涼感を漂わせるようなポップの魅力】
ポップアイコンとして、NYのファッションメディアでも注目されているGus Dapperton。ファッション界隈のことに疎すぎる私にも、このMVから、なんだかおしゃれな感じだな、という程度のことは伝わってくる。洗練さとしやなかさが備わっ ...