キュウソネコカミ『ギリ昭和 〜完全版〜』
【平成最後の日の、ギリ昭和】
新しい元号、みなさんもう慣れましたか? 新元号が発表されるのはまだかまだかと、カレンダー業者大変なんだよとか、システム屋さんも大変なんだよとか、いろいろ言われました。が、昭和が終わる時はもうそろそろ終わるよねとみんな思ってたのにそのこ ...
TOMOO『雨粒をつけたまま』
【もうルックスのことなんて気にせず、むしろ覆面アーチストになった方がいいのではないか】
美形シンガーソングライターのピアノ弾き語りによる1曲。感情を適度にセーブしながらも、出すべきところではしっかりと出す。その佇まいは端正なルックスとは似合わないくらいにロック。どうしてもルックスに気持ちを奪われがちだが、その本質は小谷美 ...
LÄ-PPISCH『パヤパヤ』【日本のロックミュージックにスカを取り入れた草分け的存在】
LÄ-PPISCH、初期のヒット作『パヤパヤ』をいま見ると少しばかり色モノ的なバンドにも見えるかもしれないが、当時は日本のロックミュージックにスカを取り入れた草分け的存在で、最先端で尖った音楽スタイルだった。そもそもLÄ-PPISCH ...
TETORA『ずるい人』
【TETORAの『ずるい人』は、騙しのスキルでなく、無自覚でずるく心を握っている】
選挙後「あいつは当選したのに公約を実行しない!」と騒ぐ人がいるけど、私が思うのは、その図太さを武器に本当に私たちのために政治を頑張ってほしいということ。裏切られた恨みを、周年の揚げ足取りにぶつけてネガキャンとか、監視するのはそこじゃな ...
二人目のジャイアン『追憶の体温』【ジャイアンという名前からどんな音楽かを想像すると裏切られるよ】
二人目のジャイアンってバンド名から、あのジャイアンのもうひとりなんだから、どんな壮絶な破壊力のある音程を外した歌なんだろうかと、そりゃ想像しますよ。でも、聴いてみたらそんな想像とは真反対と言っていいほどの綺麗な歌声。バラードを切々と歌 ...
Helado Negro『Running』【大地の目覚めにそっと寄り添うような無国籍風の音楽】
どこか不思議さを孕む、静かな曲の始まりから、はっとさせられる。それは夜明けとともに世界が色づき始めるような、そんな感覚に近いかもしれない。少しずつ明るくなり、眼前の景色が開けていく。ゆったりと動き出す、世界の朝。まるで、そんな大地の目 ...
Actless『スーパースター』【駆け抜ける一発撮りMV。結構すごい映像ですよ】
若手バンドのMV。一発撮りで制作されたらしい。街中をとにかく突き進む動画で、歌詞の内容ともフィットしててとてもイイ。それにしてもこのビデオかなりすごいと思う。なにより画面が揺れてなくて安定している。安定する映像を撮るために車とか自転車 ...
ラッキーオールドサン『旅するギター』【自分たちなりの幸せの形を宣言している旅するギターの2人】
ほのぼのとしていてイイね。旅するギターというタイトルのMVで2人がツアーで各地を回る旅先でのさまざまなシーンが次々と映し出される。京都や大阪、神戸といった関西でのものが多いように思えるが、全部の場所を特定できるわけではないし、特定する ...
男闘呼組『DAYBREAK』【元○○にしがみつくより、今を懸命に生きることが大切なのだろう】
1ヶ月ほど前のレビュー、桜庭龍二が数日前にデイリーアクセスランキングの1位に。桜庭龍二といわれても誰なんだと思う人も多いかもだが、これは男闘呼組の高橋一也(現在は和也)のこと。今となっては男闘呼組さえ「誰?」という人も多かろうが、1ヶ ...
Orangeade『わたしを離さないで』
【どういうわけだか、懐かしい気持ちにさせてくれる新しい曲】
なんか懐かしい。この跳ねるようなリズムとストリングスの組み合わせがとにかく懐かしい。なんだろうなんだろうと考えて行き着いた答えが上田知華+KARYOBINだった。それで古いアルバムを引っ張り出して聴き返してみるけれど、そんなに一致する ...