おかありな『スーサイドランデヴー』【musipl的2018年の顔】
2018年の最後に。今年はmusiplとしてはおかありなの年でした。1月の終わり頃にTwitterの過去レビューツイートをきっかけに盛上がって、2月〜4月に少々組織票のようではあったものの怒濤のアクセスが集まってもう大変。組織票という ...
JUJU『メトロ』
【思い込みや諦めこそが不必要なものだということに気付かせてくれる何か】
美しい。何もかもが美しい。JUJUの歌。小松菜奈の小顔。映像もサウンドメロディも美しい。が、それ以上に詞の世界が描く光景がとても美しい。簡単に変われない自分が嫌い。その自分が変わるきっかけがメトロのパスなんて、そんな単純なものじゃない ...
Himuro『フューチャ』
【こういう音楽に包まれれば、日々は少しずつ明るい方向に向かっていけそうな気になる】
軽やかな歌。希望に溢れる人の歌。フューチャというタイトルが本当にふさわしい。誰にも未来は決まっていないもので、バラ色の未来もあれば絶望に満ちた未来もある。どっちに転ぶかはまったくわからないもので、おそらくほとんどの人はバラ色とまではい ...
THE FULL TEENZ『You』
【サウンド上のファッションのようなもので印象を大きく変えることは可能だ】
京都のバンドTHE FULL TEENZ。数年前のMVではなんか垢抜けない3人組という印象だったのが、このMVではオシャレなこじゃれたバンドという感じになっちゃってて。メガネなどファッションが与える影響は大きいんだなあ。楽曲自体の傾向 ...
Ian Brown『First World Problems』【ローゼズ再結成とはなんだったのか。もはや完全に終わってしまったのだろうか】
ローゼズ再結成とはなんだったのか。あの熱狂は、もはや完全に終わってしまったのだろうか。再結成が衝撃的なニュースになり、彼らが世界中を回って数年。待望の3枚目のアルバムも出す、と言っておきながら、結局、何もない。そして発表されたイアンの ...
LUCKY TAPES『ワンダーランド』
【表現者の姿勢や生き方そのものが音楽になったポップミュージック】
LUCKY TAPESの初レビューが2年半前で、当時はまだその後の活躍が保証されているわけでもなく、すぐに消える可能性もけして小さくなくて、ただただポップだなあと感心したもので。しかし着実に支持を広げていって、今やそこそこ確固とした足 ...
キリンジ『千年紀末に降る雪は』【サンタは時代遅れになったから哀しいのか】
年の暮れになると決まってかけるのがモータウンクリスマスのCDで。楽曲とパフォーマンスのクオリティももちろん素晴らしい名盤なのだが、それ以上にこの季節の音楽としては定番感というのが大切だと思っている。定番というのは世間ではこれを聴くのが ...
Queeness『Bohemian Rhapsody』【断っておこう、これはQueenではない。Queenessだ】
断っておこう、これはQueenではない。Queenessだ。断らなくても判るか。昨今のQueenの盛上がりがスゴくて、完全に乗り遅れた僕としてはひとこと言っておきたいのだ。乗り遅れたのではない、乗りたくないのだ。いろんな人が「ボヘミア ...
ユタ州『虎と太陽』【リセットすることなど不可能な今が、また明日を迎えようとする】
ほぼ3年前に『27歳』でレビューしたユタ州。27歳で夢を見ると高らかに歌っていたユタ州。彼らは何歳になったのだろうか。この曲で彼らは歌っている。「欲しかったものが何なのか今ではもう判らないまま、まだそれでも探している」と。「一体いつか ...
kee『セイグッバイ』【コンプレックスを武器に変えていく過程が見えるような気がする歌】
こういう声をどんな言葉で表現すればいいんだろうか。アニメ声、声優声、スーパーハイトーン、どれも違う気がする。HPでは「SNSで話題の天使の歌声」と書いてあるけれどそれも違うと思う。ピッタリの言葉なんてきっと無くて、どれも「そんな感じだ ...