クリエイション『ロンリー・ハート』【ドラマはまったく覚えていない。でもこの曲は好きだったんだよなあ】
大好きなんですよ。この曲。何かのドラマのエンディングテーマで、本当に好きだった。そんなに好きなら「何かのドラマのエンディング」ってなんだよと言われそう。なのでググった。『プロハンター』。そうだったそうだった。そんなドラマあったな、なに ...
Yogee New Waves『Bluemin’ Days』
【これまでもそうだが、今のヨギーが真っ当に格好良い】
いかがわしさと、背徳に纏わる諸々は健全たる機制が罷り通っているにこそ反動的に意味を強くする。病むのはいつもそこだ。だから、勝手に逃げればいいと思うのにそうはいかないような主題に並ぶのは都市生活、貧富、家族という制度、性などの普遍のテー ...
chikyunokiki『明日の感覚』【人はまた眠らない街でグルグルグルと回り続けていく】
何か得をしようと思うと、それは自分の現実以上の何かを求めるようなもので、自分の現実を素直に受け入れられさえすれば無理に足掻く必要も無くなるのだが、その境地に到達するのはなかなかに難しい。都会に行けば何かが変わるとか、あの人とコネクショ ...
Rhye『Song For You』【官能的な彫刻を鑑賞するような体験を、音楽で】
繊細なものがすべてうつくしいわけではないけれど、もし手に触れることができたとしても、刹那、壊れてしまう。ある種の儚さは、私たちの心を打つ。Ryheの曲には、そんなうつくしさはもちろん、そこに肉感的な官能さも備わっている。Michael ...
のびっつ『クラゲ日和』【ライブハウスに問い合せたがバンドは休止、CDは在庫無しとの返信に手がかりは消えた】
現在、のびっつについて私に届いていること。
1999年、街のバンドコンテストの決勝大会が野外ライブで行われ、ケーブルテレビが中継していたのを偶然録音に残す。タイトル不明「歌えば七寸五分の月ー♪」という歌を当時CD-R、今M ...
奮酉『なつかしき青春』
【ただ者じゃないベースレス2ピースバンドの青春まっただ中】
なつかしき青春っていうタイトルを見ると、じゃあ青春っていつまでのことなんだと意地悪な人はまず思っちゃう。この曲に散りばめられた言葉たちをひとつひとつ見ていると、どこまでも行けそうな気がするとか、無限大想像どくんどくん向かっていけとか、 ...
たんげまこと『コールミー』
【歌に力のあるシンガーは、別にギター1本で構わない】
僕らは楽曲がどうとかメロディがどうとか、そんなことについつい目を耳を奪われるのだが、声と歌、その力に接したらもうそういうのはどうでもいいという気になる。音楽の力って結局は歌い手の力そのものなんじゃないかと。それだって一方的な見方に過ぎ ...
ニカホヨシオ『亡霊たちの楽園』【ニカホヨシオという人は漂然ともしたたかな知性の持ち主だ】
雑踏を歩いていてあのスマホにイヤホンをして(だれかと)話しているときの声のトーンや内容に吃驚することがあったり、ホテルバイキングで自分以外が異国の人たちで全く聞き取れない言語の渦で大きな笑い声が響いていると何だか座りが悪かったり、エレ ...
MaRS VIOLET LOVE『50%』【歌がある。いやないんだけどもちろん、だけど歌はある】
カッコイイ。こういうの好き。ギターとドラムのインストバンド。ギターが唸りながら歌っているように聴こえる。最近はインストバンドも増えてきて、それぞれ個性的な音楽を奏でているんだけれども、歌好きな人としてはやっぱり歌が欲しいよねと思ったり ...
The Fratellis『Starcrossed Losers』【ipodのCM曲で知られる彼らの“初聴キラーぶり”を再確認】
みんな大好きThe Fratellis。そんな冠をつけたくなるほど、その登場は鮮烈だった。i-podのCMで流れた「Flathead」(パラッパラーラーラー、というあの有名なやつ)が印象に残っている方も多いはず。そんな彼らは活動停止を ...