BROCKHAMPTON『BOOGIE』【一気にテンション最高潮状態に持っていかれる、疾走するヒップホップ】
12月に新譜が発売されたのだが、年末ぎりぎりでなければ、各メディアのベストアルバム候補にがんがん上がっていたと思えるほどのすばらしいアルバムだ。この曲ものっけから一気にテンション最高潮状態に持っていかれる。疾走するヒップホップが楽しい ...
RE:call story『今更』
【シンプルで強い、逆説的なメッセージソング】
誰もが一度は思う後悔。今更という言葉は諦めるためにも、抗うためにも存在していて、抗ったところで出遅れている状態からの挽回はほとんどの場合に不可能で、だからあっさりと諦めた方が賢いのかもしれない。だが、そうして諦めてばかりの人生が到達す ...
Lin Ton Taun『Erasua faxista』【思わずジャケ買い。どこの国のCDかは今だ不明。情報求む】
地球、宇宙服、中国書籍の印刷を切り貼りしてFAXで届いた様なコラージュの、メッチャクチャの見た目に思わずジャケ買い。内容はラウドロックというのか轟音に高速アコーディオンが絡みつつ、何語だかわからない歌。ここで出て来る鍵盤が、シンセでは ...
おかありな『imadakekoibito』【溢れるユニークさとインディペンデント魂で、そのピュアっぽい世界観をシンプルに】
おかありなの曲を最初にレビューしたのは2014年の6月で、だからもう3年半ほど前のこと。当時彼女が住んでいたと思われる三重県名張駅前からスタートするMVはとてもポップでキュートで。そんな彼女が地元で笑顔をふりまくその姿がもうアイドルで ...
634noHz『知らない』【バンドとして、最初のひと周りを超えた印象のナイスサウンド】
凡庸な声と凡庸ではない声。いろいろな声があって当然だが、凡庸ではない声は凡庸では無いが故にボーカルなどに抜擢されたり、自らそれを志したり。しかし凡庸ではない声が選ばれるようにボーカルになっていくと、結果的にボーカル世界で凡庸ではない声 ...
春がふる『わたし』
【淡々とループする曲に、真の自由さを見せつけられて圧倒された】
ずーっとループするような曲だ。いつサビになるのかと思っていたら裏切られる。いや、ちょっとずつ違うのでそれがサビかもしれないとか思ったりもするけど、そういうことを思うこと自体がダメなんじゃないかと思わされる。これを演奏している彼らはどん ...
Franz Ferdinand『Always Ascending』【腰からぐっとくる、まさに「踊れるロック」】
Sparksとのユニット、FFSは以前に扱ったが、Franz Ferdinand(以下フランツ)としてのレビューは初。ギターNickの脱退を経て、新メンバー(しかも二人)の加入、という形で再起動したばかりだ。4作目となる前作は、フラン ...
バウンダリー『タイマー』
【立ち止まることで前進するぞという強い意志】
先日musiplの代表メアドにメールが来て。コロムビアの人から今後情報をお送りしたいと。情報を送ってもらえるのはありがたいことなのでどうぞどうぞと。ただ、送ってもらったからといって全部レビューする訳ではないですよと伝えて、もちろんです ...
Justin Timberlake『Filthy』
【そもそもどこに私たちは向かおうとしているのか、の命題】
おそらくこの2018年では、「最先端」にして当たり前に属するレベルのMVになるだろう。バウンシーなビートメイクに、存分に凝った映像。アルバムの全体像としてはジャスティンの肉体性やリリシズムが活かされているにしても、この『Filthy』 ...
aiko『月が溶ける』【いつまでも変わらないよなあ、力の入らない感じの歌い方】
年末にaikoの新曲が出て、そのMVはショートバージョンだったけれども本当の年末の年末大晦日に公開されたカップリングのMVはフルだった。aiko。いつまでも変わらないよなあ。力の入らない感じの歌い方。いやもちろん熱唱する部分ではそこそ ...