Stefano Guzzetti.『New Day (Tokyo)』【幻想の日本は過ぎ去ったままで、静謐な斜陽の中に眠りゆく過程にあるのか】
これだけ日本を訪れるための敷居が低くなった今では有名な観光都市のみならず、辺鄙な場にも多様な人や語が溢れていて妙に活気がある。同時に都市部でも少し逸れた場での静寂も然り。ただ、日々刻刻、この日本の片隅で当たり前に生きている人たちの活気 ...
Black Kids『In A Song』【解散してなかった! 強烈デビューから9年ぶりの2作目発表】
彼らが戻って来た。9年ぶりという事実に驚愕している。ベテランならいざ知らず、これが2作目だ。とっくに解散(自然消滅)したと思っていた。なんだか、昔のアイスの当たり棒が部屋の奥から出てきたような感覚だ。例えの自信は微塵もないが、それだけ ...
シュノーケル『いいじゃん』
【山も谷も越えてきた故の、自然体なポジティブミュージック】
肩の力がまったく抜けた感じのポジティブメッセージソング。だと思う。登場するバンドメンバーがことごとく普通のおにーちゃんで、それが嬉しそうに楽しそうに楽器を鳴らして歌を歌ってて、こういうのホントに好感持てる。ただ、このシュノーケルという ...
忘れてモーテルズ『馬鹿野郎はお前のほうだ』
【新宿JAMを思い出させてくれる嬉しいMV】
シンプルの極みというべきサウンドに楽曲。一種アナクロな感じだと受け取る人もいるだろうし、多分その感情は間違っていない。表現は常に進化するもので、音楽もその例に漏れず。今やジャンルはどんどん細分化し、これまでにない表現を求めるが故にどん ...
高中正義『Eary Bird』【時代時代の代表的なギタリストの音を聞き返してみて、やっぱ高中スゴいわ】
誰とはいわないが、日本を代表するギタリストの音が、久しぶりに聴いたら「アレ、こんなにペラペラだっけ?」と驚いたことがある。いや、ペラペラだからダメということではないんだけれども、その頃にはそれがペラペラだとは感じなかったんだろうなと思 ...
JOHN LENNON『Happy Xmas(War Is Over)』【今ではクリスマス・シーズンと平和を願う歌として】
近年は終末期医療に関して多様な認知が高まってきているゆえに、精神科医のエリザベス・キューブラ=ロスの受容プロセスがガイドライン的に参照、かえりみられることがある。あくまで誰しもではないとことわりを入れておきつつ、自身の生命の終わり、ま ...