The Big Moon『Sucker』
【ロンドンから、強烈な個性を持ったガールズロックバンドが登場】
ガールズロックバンドと聞くと、やたら激しい曲と圧巻のライブパフォーマンス、という印象がある。だがロンドンのこの四人組はそんなイメージを軽くはみ出すほどの魅力を放つ。ミドルテンポで印象的なギターのリフで展開する曲調は一辺倒ではなく、何度 ...
Bray me『雨フレバ虹』【涙を流した目にしか見えない景色があるんだ】
先週のレビューで「このおどろおどろしい雰囲気はルートをボボボボンと鳴らし続けるベースから生まれてんだろうか」という考察を書いた。だが、それは間違いでした。完全に間違っている。決定的に間違っている。このMVを聴いてくれ。冒頭、ボボボボボ ...
evening cinema『わがまま』
【2017年のセンスでロマンティシズムの機微を】
スピッツの草野正宗は自分たちの曲は基本、人間の摂理たるエロスとタナトスしか歌っていないと過去から徹底して言う。音楽と政治性、または例示するにアドルノや武満徹を巡る楽理、最近ではセラピーやトリートメントの領域まで無音ではなくなってきてい ...
RETO『部屋物語』【それでもなお、求め過ぎない希望を求めている】
以前のレビューをTwitterが定期的にツイートしてて、そこで2年半ほど前のレビューをツイートしたところメンバーが反応してくれて。というか、そこで初めてレビューの存在を知ったらしいw。いやあアーチストと協力してリリースタイミングにレビ ...
ふちなし『教頭先生、また明日』【なんだろこのおどろおどろしいサウンドの源は】
どうやったらこういうテイストになるんだろうかって不思議です。怪談なのか、そうではないのか、でも他の情報を入れずにMVだけ見ると完全に怪談。映像だけじゃなくて、歌詞でもなくて、もはやサウンドだけでも怪談。このおどろおどろしい雰囲気はルー ...
LUNCH-Ki-RATT『おもちゃ箱クルーズ』【相性のいい男女混声ツインボーカル】
底抜けにハッピーなサウンド。もし仮にバンドの側にほんのちょっとの照れがあれば見てる方が恥ずかしくなってくるものだが、それがまったくなくて、見てて楽しい気分になってくる。きっと心の底からこのハッピーを体現しているのだろう。素晴らしい。男 ...