ポジティブ米『ストリートミュージック』 Next Plus SongMOON BOUNCE『FOOL』

中島美嘉
『雪の華』
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　先日田舎町でブックオフに入った時、BGMで不意にこの曲が流れた。中島美嘉だ。聴いて誰もが判る歌って、もうこの曲の頃が最後なのではないだろうか。ふとそう思った2003年の大ヒットソング。そういう意味でも、ブックオフに似合うなと思った。そして文化をブックオフ的なものと非ブックオフ的なものに無理矢理分類するのであれば、僕はブックオフ的な方に足を踏み入れてもいいなとさえ思う。そう思わせるほどに自然と心のすきまにスーッと入り込んでくる、そんな強さがある。田舎のブックオフでこの歌を聴いて、そういえば中島美嘉はどうしているんだろうかとふと思った。なにもかもふと思わせる人だ。で、調べたらちゃんと活動している。一時体調不良で治療に専念していたものの毎年リリースもしているしライブもしている。そういう情報が伝わってこなくなっているのは、メディアが変わったからなのか、僕がチェックしていないだけなのか、多分両方なのだろう。そうして多くのスターたちがコアなファンたちと固い結び付きを持って活動するというのが現在の音楽活動の形なのだろう。切ないけれど、もう1億人が知るシンガーというのは誕生しないのかもしれない。その最後の人であると、誤解を恐れずにそう思ったりする。
(2015.5.16) (レビュアー：大島栄二)
 

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