メメタァ
 
『僕がメガネをとったら』
 ああ、これはアンサーソングだ。いや多分違うのだけれど。昨年3月にこのメメタァの『ハイライト』という曲のレビューを書いて、メガネボーカル西沢くんのことを「平成の大江千里」と呼んでしまった。別に僕だけじゃなくてみんなが言ってるのだろうし、言われて、言われて、言われ続けてこの歌。僕のレビューへのアンサーソングというわけでは(当然)なくて、彼らに「メガネのバンド」と言い続けてきた多くの人たちに向けた、やはりアンサーソングなのかもしれない、これは。たしかにメガネは顔の一部なのかも……
 
  (レビュアー:大島栄二)  

 
『ハイライト』
 メガネボーカル西沢くんが真摯なまなざしでカメラを見据えるそのショットに、僕は平成の大江千里というキャッチフレーズを付けそうになる。黒ブチのセルフレームが流行するのは一定のサイクルで繰り返されるのか、大江千里が登場した昭和最後の頃というのはDr.スランプのアラレちゃんが大人気だった時代で、セルフレームが流行していたことは事実だけれども、それでも大江千里のメガネ顔がポップミュージックのスターダムにのし上がることには一定の違和感があった。しかしながら圧倒的な楽曲のセンスが……
 
  (レビュアー:大島栄二)