Kakkmaddafakka
 
『Neighbourhood』
 ひと昔前だと聴き逃しや同時代性に神経が向いていたりもしたが、今はどこのサブスクリプションと特定しなくとも、自動生成のようにプレイリストを作ってくれて、また律儀にお知らせをくれる。同時に余計なレコメンドなどはより自分の文法や嗜好でシャットできる。だからといって井の中の蛙、大海を知らずにならずに空の深さを知り、また、海に戻りもして、そこで考えるのはとても健康的ポップな色彩に溢れたアイデアだったりする。北欧のポップは瑞々しく澄みながら……
 
  (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))  

 
『Young』
 00年に、フランスのタヒチ80が颯爽と日本にて出てきたとき、その受け入れられ方は熱狂的で、それこそ、参加していたフェスで代表曲のひとつ「Heartbeat」が奏でられたときは、自分も含め、フェスとはまったく無縁そうな若い女性も一様に盛り上がっていたのを思い出す。スタイリッシュでクールなポップを希求する層は時代が変わっても尽きず、それは眼前の現実の過酷さと反比例するのかもしれない。懐の状況が厳しくても、フィンランドのマリメッコや北欧のカラフルな……
 
  (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))