bonobos
 
『Cruisin' Cruisin'』
 bonobosも実に、活動15周年。しっかりとした文脈の上で、この2016年にブレずに在る。マイペースに、当たり前にそこに居たようなバンドのひとつで、また、同時に、メンバーの脱退や変遷を経て、約2年振りの作品では彼らの人肌通う空気感と、アーバン・ソウルの彩りをなぞり、更に世界中に継承されてきた音楽的要素を並列に越えながら、彼らの過去の曲名「Thank You For The Music」というエコーの中に包み込まれる歳月を重ねてきたがゆえの軽やかさが込められていて……
 
  (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))  

 
『THANK YOU FOR THE MUSIC』
 名前は知ってるのに聴いたことはない。そんなバンドはたくさんある。音楽の仕事をしてる僕がそうなのだから、一般の方はなおさらそうだろう。僕にとってbonobosもそういうバンドのひとつだった。今回この曲がいくつかカバーされてるのを見て、タイトルにも惹かれて、ちゃんと見てみた。すごい。パワーと表現力を持ち合わせている、すごいバンドだ。情報をググると、レゲエをベースに様々な音楽要素を取り入れたとかなんとか。そんな説明、間違ってはいないだろうけど……
 
  (レビュアー:大島栄二)