2018年のmusipl.comでのアクセス数上位20記事はこちら!

 
1位 おかありな
『スカートの中』
 会いに行けるアイドルという言葉が持つ距離感は、アイドルに会いたい人たちに希望を与えたと同時にアイドルになりたいと願う人にも希望を与えたのだろうと思う。だがそんな会いに行けるアイドルたちが大きくなってしまったらまた会うのも大変になってしまうわけで、当然なるのはもっと難しくなるわけで、時折テレビに映る集団で踊っている姿を… (レビュアー:大島栄二)
 

 
2位 おかありな
『imadakekoibito』
 おかありなの曲を最初にレビューしたのは2014年の6月で、だからもう3年半ほど前のこと。当時彼女が住んでいたと思われる三重県名張駅前からスタートするMVはとてもポップでキュートで。そんな彼女が地元で笑顔をふりまくその姿がもうアイドルですよねと書いた。ひらがなだけのそのアーチスト名は関西圏のライブハウススケジュールでも… (レビュアー:大島栄二)
 

 
3位 平井 堅
『ノンフィクション』
 人生には幼年期と壮年期と老年期がある。壮年期にはより高い何かに向けて自分を追い込もうとする。それが成長の鍵であることは間違いないが、その向上心が時として人を破綻へと導いていく。だがそれは人生のたった1/3に過ぎないのだ。幼年期の無邪気な日々と、老年期の当たり前さえ叶わぬ日々。そのことに思い至れば、壮年期の過度の自尊心など… (レビュアー:大島栄二)
 

 
4位 和田唱
『1975』

 タイトルの1975は和田唱の生まれた年。42歳か、このあいだトライセラトップスが若手バンドとしてでてきたような気がするけど、活動開始から22年。もうベテランバンドだし、和田唱もうオッサンだ。その彼が東京の街並を歩きながら進んでいくMVが楽曲とリンクするように心地良い。映る街並は歌詞にも出てくる原宿辺りから外苑前付近で… (レビュアー:大島栄二)

 

 
5位 長靴をはいた猫
『勿忘草』
 なんかスゴイなこの情念の固まりって感じの曲。シンプルな言葉が連なる歌詞の破壊力というか、こんなに想われるとちょっとキツいなという感じもあるが、じゃあ本気の好きっていうのは概ねこんな感じのはずで、そういう意味では情念の固まりというよりは、ピュアなLOVEとはこういうものなのかもしれない。そういうピュアな歌をどういう声と… (レビュアー:大島栄二)
 

 
6位 Queeness
『Bohemian Rhapsody』
 断っておこう、これはQueenではない。Queenessだ。断らなくても判るか。昨今のQueenの盛上がりがスゴくて、完全に乗り遅れた僕としてはひとこと言っておきたいのだ。乗り遅れたのではない、乗りたくないのだ。いろんな人が「ボヘミアンラプソディ観てきた。泣いた」とか「もう3回観た」とか「応援上映行く」とかSNSで盛上がってて… (レビュアー:大島栄二)
 

 
7位 アカシック
『LSD』
 アカシック、見事だな。このミックスに綺麗な仕上がりを狙ったりしているなんてことが微塵も感じられなくて、素敵。1分過ぎに出てくる16トラックHDマルチトラックレコーダー。DTMの世界に登場した時はこりゃすげえと思ったけれども、今となってはもはやガラクタ。レイテンシー問題でまだまだ現場で録るにはアドバンテージもなくはないが… (レビュアー:大島栄二)
 

 
8位 TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
『水琴窟 feat.上原ひろみ』
 スカパラの代表曲って一体なんだろうと思っても思っても思い浮かばない。でも曲を聴けばスカパラだとわかる。それはほとんどどの曲にも現れる主にドラムのスカビートがスカパラだと教えてくれるからだ。スカパラはホーンセクションがどうしても目立つのでホーンセクションバンドと思われているが、やはりそのバンド名の通りスカバンドそのもの… (レビュアー:大島栄二)
 

 
9位 東京スカパラダイスオーケストラ
『ちえのわ feat.峯田和伸』
 東京に行くと、その行動範囲や無知さもあるが、ちょっとばかりひと休みしたいな、というときになかなかできるところがないなとつくづく思う。それよりも人の多さと歩く速度にはより戸惑い、翻弄されてしまう。そして、2020年に向けてなのか、時代の変わり目なのか、工事中や開発途中の場所が増えて、知っていた景色にはシャッターが随分… (レビュアー:松浦 達)
 

 
10位 UNISON SQUARE GARDEN
『君の瞳に恋してない』
 この時代における、オルタナティヴな位置から一気にフロントラインの尖端を目指すさまの鮮やかさが彼らの場合はブレなく映る。捻くれながら、どこか筋の通った美意識。ロック・バンドとしての何かさえも忖度されてしまうご時世で「内破」してゆき、BGMとしても消費させないクセも踏まえた上でのスパーク。昨今では… (レビュアー:松浦 達)
 

 
11位 浜田麻里
『Black Rain』
 古巣ビクターに何十年ぶりかに戻った浜田麻里のずいぶん久しぶりのMV。いやあもう圧巻。圧倒されるというのはこういうものか。思えば僕がビクターに入った年にソウル五輪のテーマ曲に選ばれてブレイクしたのが浜田麻里だった。それまでもヘビメタの女王という異名を誇っていた彼女だったが、突然のブレイクで行なわれた武道館公演で… (レビュアー:大島栄二)
 

 
12位 スターダスト☆レビュー
『木蘭の涙』
 3バンドボーカルの根本要が昨年60歳を迎え、制作していたニューアルバム『還暦少年』のリリースがいよいよ(6/27)というタイミングで根本要に軽い脳血栓が見つかり、予定されていたイベントが次々とキャンセル。まあ、健康には勝てませんよ誰でも。オフィシャルページでは根本氏のコメントが公表され、意外に元気そうな様子が報告されている… (レビュアー:大島栄二)
 

 
13位 音楽を楽しむ能力
 音楽を楽しむために必要なスキルを身に付ける方法ときっかけ
 音楽を楽しむというのは、実はとても能力の要ることだ。能力が無ければ音楽を楽しむことは出来ない。そのスキルを人はどこで獲得するのだろうか… (文:大島栄二)
 

 
14位 コシュニエ
『ペリカン号でどこまでも』
 なんだろうこのカラフルさ、このキュートさ。コシュニエが2013年に公開しているMVではポストロック的なアンダーグラウンドな曲を聴かせてくれる。個性的な顔立ちのボーカル中村未来の個性を普通に表現に向かわせるとそうなるよなという印象のサウンドで、ポストロックは確かに近年市場を形成しているものの、そこで浮上するには客観的にみて… (文:大島栄二)
 

 
15位 ART-SCHOOL
『OK&GO』
 生き延びていると現実は時おり冷酷過ぎて、またやるせなくてどうにも受け止められないことが出てくる。ただ、生き延びられなかっただけではなく、生が何らかの形で産声をあげた時点でいつか終わるから徐々に敏感に臆病になっているだけかもしれない、とも思う。それなりに生きて平穏に逝く、なんて主体のエゴで、その主体は装置的に入れ替えれば… (レビュアー:松浦 達)
 

 
16位 キリンジ
『千年紀末に降る雪は』
 KIRINJIも20周年だという。KIRINJIがかつてキリンジと名乗っていた頃のアルバムの中に入っていたこの曲。とても哀しい雰囲気を持っていて。時代遅れとなったサンタの歌だという解釈があるが、サンタは時代遅れになったから哀しいのか。時代の最先端で人気絶頂であれば哀しくないのか。僕は、どんな者にも哀しみはあると思う質で… (文:大島栄二)
 

 
17位 エレファントカシマシ
『悲しみの果て』
 3年前のあの日、僕は下北沢で揺れを感じ、停まった電車を諦めて8.5km先の家に向かって歩き始めました。ただ家族のことだけが気がかりで、奥さんに電話をするもつながらず。ただひたすらに歩き、電話をかけ続けたのを思い出します。時間が経過しようやくつながり、家具は倒れたものの怪我も無いと聞き、ホッとしながら夕食のことを考え始めました… (レビュアー:大島栄二)
 

 
18位 FINLANDS
『月にロケット』
 テンポ良い楽曲とサウンド、かつ切れ味鋭い声で攻め続けていた印象のあるFINLANDSの、バラード。塩入冬湖の「これ、声帯切れたよね今」とついつい言いたくなるような、高音域でもけっして裏声やファルセットになったりはしない声が、聴いていてゾクゾクしつつも痛々しくて、自分の喉までやられそうな歌が好きだし、そういうファンもきっと… (レビュアー:大島栄二)
 

 
19位 柴田聡子
『いきすぎた友達』
 淡々と語るというよりもつぶやく、つぶやくというよりもまるで棒読みのようなこの歌のインパクト。そうだ、これはお経だ、葬式の時にだけ耳にするお経なのだと勝手に思う。ありがたい教えが込められているはずなのにどうしてあんなにお経というのは眠たくなるんだろう。それはあまりに淡々と言葉が羅列されているからだ、とこれまた勝手に思う… (レビュアー:大島栄二)
 

 
20位 満島ひかり・小沢健二
『ラブリー』
 小沢健二がカリスマだというのはある世代にとっては常識なのだが、それをフリッパーズギターの小沢としてなのかソロのオザケンとしてなのかは人によってわかれるところだろう。ただ、いずれにしても活動しなさ過ぎだろうという気は正直する。いやいやライブとかやってるよとかMステ出たじゃんという声も聞こえてくるが、そういう活動の様子って… (レビュアー:大島栄二)
 

 
次点 清水翔太
『Good Life』
 生まれたときに人生はすべて決まっているというのはやはり嘘で。それが嘘じゃなければ頑張ったり努力する意味なんて存在しないわけで。では努力でどこまでの人生の可能性を追うことができるのか。途上国の子供は金がかかるスポーツのトレーニングなど出来ないのは当然で、だからボール1個でやれるサッカーに興じ、その中から世界的なスターが… (レビュアー:大島栄二)
 

 
編集長コメント

 毎月のアクセスランキングではレビューページに限定したランキングを発表しているのですが、年間アクセスランキングでは記事ページも併せた総合ランキングです。

1位 緑黄色社会『またね』:1月にレビュす。

2位 スピッツ『ヘビーメロウ』:レビす。

3位 LONGMAN『Back Home』:個人ます。

4位 Split end『ロストシー』:2016年曲です。

5位 Elomaticmill『Satellite』:レビうね。

6位 高橋優『素晴らしき日常』:musiplでた。

13位 secondrate『回想電車』:レビューました。

13位 【音楽を楽しむ能力 音楽を楽しむために必要なスキルを身に付ける方法ときっかけ】:2014年の記事がしぶとく再浮上してランクイン。とても嬉しいです。ここに書いていることって、musiplをやってる意味でもあるし、音楽を送り手と受け手が一緒になって大切にしていくためのヒントみたいなものなので、2018年も是非また見てほしいものです。

19位 Self-Portrait『ライブハウスで逢えたら』:バンドます。

 そういうわけで2018年も始まっていますが、2013年にmusiplを初めて今年8月で5年です。いや〜、あっという間ですね。だからといってイベントとかすることなく、淡々と日々のレビューを続けて行きますが、みなさんもお忙しい中だとは思いますが、ちょくちょく見にきてください。そのアクセスが各アーチストも音楽界もmusiplも支えることになったりしますので是非よろしく。それに、いろいろな音楽に出会えるので、見に来ていただくあなたにとって一番お得だと思う訳なのです。

(大島栄二)