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男闘呼組
『DAYBREAK』

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 1ヶ月ほど前のレビュー、桜庭龍二が数日前にデイリーアクセスランキングの1位に。桜庭龍二といわれても誰なんだと思う人も多いかもだが、これは男闘呼組の高橋一也(現在は和也)のこと。今となっては男闘呼組さえ「誰?」という人も多かろうが、1ヶ月前のレビューが断続的にアクセスされてアクセスランキングの1位に入るということは、熱心なファンが少なからずいるということの証。さすがは元ジャニーズ。ということで男闘呼組の映像を。これは1988年の紅白出場の映像。1988年の12月というと、あと数日で昭和が終わるという頃で、華やかそうなイベントは自粛自粛の嵐だった時期。紅白みたいに豪華な番組やってたんだろうかという疑問が沸き起こるが、こうして映像残ってるんだから開催したんだろうな。男闘呼組はアイドル路線のグループばかりだったジャニーズからちょいワルな雰囲気を持ったバンドという設定でデビュー。当時一斉を風靡し始めたバンドボームを受けた流れだったともいえる。それでもやはりジャニーズのグループなわけで、当時のマジ(というか普通の)ロックバンドがやっていたような活動と同じではなく(当たり前だけど)、ザ芸能界の王道のような活動をして、こうして紅白にも出場。その後高橋の突然の解雇を経て解散となったらしく、いろいろと調べたらメンバーはそれぞれ独自の活動をしていて、人生を感じさせてくれる。前田耕陽はTwitterアカウントのフォロワーが1300人ほどで、「LINEのアカウントが無くなったー!」とかつぶやいてて、普通のアマチュアバンドマンとたいして変わらんやん、元ジャニーズでもこんな感じかと思わせてくれるし、ひとりはその後消息不明とか。そういうのを考えると、高橋和哉はけっこう頑張って活動してるな〜と思う。彼の桜庭龍二としてのレビューにアクセスが集まったのも、元男闘呼組、元ジャニーズだからという理由ではなく、現在の彼の活動から生まれている現在のファンによるものなのだろうと確信する。やはり、過去の栄光にしがみついても良いことなどなくて、今を懸命に生きることが大切なのだろうと思わされる。
 それにしても昭和最後の紅白、時代を感じさせるなあ。一番時代を感じさせるのは、細川たかしの額の狭さだ。そうそう、昔はこんな感じだったんだよな。今は髪の毛が後退して額が広くなっただけじゃなく、頭が縦に伸びてしまったんじゃないかと思いたくなるくらいの変貌を遂げている。30年ってこんな変化を生むんだなあと今更ながらに驚いた。というわけで、来週土曜日のレビューは細川たかしの北酒場に決まりです(ウソです)。
(2019.4.20) (レビュアー:大島栄二)
 


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