Nabowa『PARK ON MARS [AFTERNOON]』
ヒカシュー『放射能(Radioactivity)』
MONKEY MAJIK × 岡崎体育
『留学生』
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異色の組み合わせはNHK朝ドラ『まんぷく』で、主人公を逮捕した進駐軍のMP役で共演した3人ということで。ドラマのことも話題になったが、やはり彼らの主戦場は音楽だなというのを遺憾なく発揮したこの曲MV、めっちゃイイ。日本語詞を英語風に歌うといえば桑田佳祐が真っ先に思い浮かぶが、これはもう桑田さんを超えたと言っていいのではないだろうか。異論はあっても断言するよオレ。歌詞が底抜けにコントみたいで、留学生あるあるな感じなのはまさに岡崎体育の得意技。MONKEY MAJIKに気をつかってちょっとマジメにとかまったく考えないのもイイし、それを100%受け入れてるMONKEY MAJIKもイイ。この曲は先日リリースされたMONKEY MAJIKのアルバム『COLLABORATED』に収録の1曲で、だからドラマで共演したから思いついた企画ということではなく、もともと色々なミュージシャンたちと進めていた企画の一貫ということなのだろう。musiplでも紹介したUQiYOとのコラボや、なぜかサンドウィッチマンとのコラボがあったり、もはや大御所といえる稲垣淳一とのコラボでクリスマスキャロルの頃にはをやるとか、バラエティ豊かな内容だ。しかもそれをHIP HOPのGAGLEと絡めてまるでリミックスと言えるほどに解体再構成してて、クリスマスキャロルの頃にはのオリジナルとはまったく違う曲に仕上げてて面白い。これを全部MONKEY MAJIK色で統一しようと考えるとおそらく実現不可能で、コラボする相手の特色を引き出しつつ、制作のベースもかなり任せつつ、ひとつひとつを制作していったのではなかろうか。気の遠くなるような作業だけれども、きっとやってて楽しかった現場だっただろう。かつてスカパラが多くのアーチストとコラボしてて、スカパラのホーンサウンドが出てくるとどれもスカパラ以外の何物でもないテイストになって。それはそれですごいなと恐れ入ったが、MONKEY MAJIKのコラボシリーズはそれとは好対照というか、コラボ相手色に自分のサウンドを染めていくという柔軟性を見せてて、むしろそのスタンスの軽さこそが彼らの持ち味そのものなのかもしれないと感じた。どうしてもこの『留学生』が話題になってしまうだろうし、この曲も秀逸で魅力的なので問題などまったく無いけれど、そこで終わらずにアルバム全曲を聴くべきだろうし、そのリード役を果たすには最適のMVだと思う。
(2019.3.9)
(レビュアー:大島栄二)
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