シゼントウタ『おやすみ』
シュクルシュクレ『予感』
Let's Eat Grandma
『It’s Not Just Me』
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最初に目につくのはユニット名。なんだか童話に出てくる狼っぽい。さらに、レッツとか言っているからには、二匹以上いるのか? 狼のグループ目線なのか? と思わないでもない。その実、十代女性のポップデュオだ。どこかグロテスクさや不気味さを滲ませたような、抒情的で軽快な曲調。これは一聴しての印象だが、童話的イメージに引きずられているせいかもしれない。ただ、夢はもちろんのこと、青春だって、終わってしまったあとでは、すべてが一瞬のことのように感じる。青い時代が過去のものとなった私には、その儚さ自体が、あまりにまぶしい。憧憬というのは、過ぎ去った刹那にも感じるらしい。胸がきゅうううっと締めつけられ、その苦しささえも愛おしい一曲。新譜の国内盤も発売されたばかり。このレビューの掲載時点では、すでに終了しているが、フジロックにも出演。ライブが無事に成功してくれて、日本でも彼女たちの人気に火がつけば、とてもうれしい。
(2018.8.1)
(レビュアー:夜鍋太郎)
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