Laura day romance『lovers』
プピリットパロ『p.s.』
the peggies
『サマラブ超特急』
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ガールズバンドというものはやはり注目すべきだとずっと思ってて、いやそれ別にガールズじゃなくても性別関係なく注目すべきじゃんというのは正論だけれども、まあこのことを話し始めたらどこまで行っても終わらないのでまた別の機会にするとして。女性ソロシンガーとか紅一点女性ボーカルバンドとかは結構いるんだけれど、ガールズバンドで注目を浴びている人たちというのは意外といない(いるけどね)。チャットモンチーからSHISHAMOときて、その次はこのthe peggiesなのかなあと思っている。で、チャットモンチーもSHISHAMOもなんとなく(なんとなくですよ!)世に出てきた時の勢いというものをどこかのタイミングで失って、ある意味期待通りの堅いバンドに成長してしまって、なんとなく物足りない。つかんだ成功戦略をきっちりと継続してファンを囲い込むというのは大切なことなのでそれを責めることなんてできやしないんだけれど、ちょっと物足りない。で、the peggiesはどうなのかというと、まだまだ結論を出せるほどのキャリアじゃないし、チャットモンチーもSHISHAMOもデビューしてこのくらいの期間で堅くなったのではないのでなんともいえないけれども、この曲を聴いて、イイ感じに自由だなあと本当に感心した。この60'sなはすっぱな感じ。北澤ゆうほのポニーテール似合わねえな〜と感心する。今年始めの
『ネバーランド』
の頃の綺麗なピンクの髪が伸びてきて黒髪と混じってる状態で堂々とこのビデオ撮ったのだろう。その「別にどうでもいいわ〜」感がとてもいい。この曲にあわせた構成でビデオ撮ろうということになって、そういう台本感が先行すると大抵音楽が二の次になる。だけど彼女たちの「どうでもいいわ〜」感のおかげで(?)音楽が主役の座をビデオ構成に譲ることなく中央にドドーンと鎮座している。
『ネバーランド』
では3人ともが私たち音楽やってますよ真剣に鳴らしてますよという真剣な表情で演奏していて、一方このビデオでは石渡と大貫が終始笑ってて、北澤ゆうほが「どうでもいいわ〜」って表情で。こういう態度ができるバンドっていたっけって、いや多分いたんだろうけれど、過去にいたっていなくったって、彼女たちがそういう方にまったく力が入っていない感じでやってて、ああ、ガールズバンドのある種王道を歩み始めてるよなあと感心する。いいっすねthe peggies。応援したいと思います。たいした力にはなれんけどもね。
(2018.7.14)
(レビュアー:大島栄二)
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