Django Django『Surface to Air (ft. Self Esteem)』 Next Plus Song荒牧リョウ『輝いて』

JACK=ON=THE=FIDDLE
『(Hey!) Hey, Now! 』

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 この声や歌い方、めっちゃ自信アリアリな感じでぐいぐいと迫ってくるな。そんなに有名なバンドではないみたいなんだけど、それがどうした。まったくどうでもいいよ。HPには「サザンロック、カントリー、ブルース等「古き良きアメリカ音楽」を日本人に伝える」と書いてあるけど、そんなこともどうでもよくて、この自信に満ちた演奏と歌唱、力というのは筋肉とかじゃなくて心の内から沸き上がってくるものなんだなということを感じられる。というかある意味無理矢理に感じさせられるような、そんなパワーがあるよこの曲。もちろんそういう歌を歌ってる人はたくさんいて、暖かくなってきたら街角に立ってギター1本で弾き語るソロシンガーたちのほとんどはそういう言葉を歌にしている。何も無くたって心を強く持てば大丈夫、みたいな。でもそういう歌を歌っていれば聴く人誰もが力をもらえるのかというとそんなことはなくて、大抵は「お前が自信持って歌えよ」というような腰の退け方だったりする。でもこのJACK=ON=THE=FIDDLE(バンド名に「=」とか入ってタイピングしにくいな!)のカッコ良さ。猪突猛進さ。軽やかなサウンドながらよどみのないリズムでついついこちらも前のめりな姿勢にさせられる。冷静になって歌詞を眺めれば意外と情けない過去を吐露していたりして、そんなに能天気に猪突猛進でもないんだけれど、音楽の力なのか、とにかく前向きな気分になるしさせられる。音楽ってすごいよな。ずっとヘイナウ、ヘイナウって歌い続けてて、進むのかと思ったら最後の歌詞が「Is it time to go?」って、疑問形なのかよっ! ちょっと驚きました。ええ、リズムの勢いに後押しされて「今だよな、今。前に進んで行っちゃおう!」ってみんな思うとおもうよ。まあそういう無根拠な勢いで前に進む「勇気」のようなものは人生には大切で、何でも石橋を叩いて叩いて渡らない風潮に満ちあふれている昨今には本当にその前進は大切なのだけれども、踏み出す本当の直前には「Is it time to go?」って最後のチェックをすることも必要なんだよなと、そんな確認の歌なんだと思いました。そういうバランス大事ね。
(2018.4.17) (レビュアー:大島栄二)
 


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