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MVを撮影する時に大事なのは撮影場所だ。大道具を使ってスタジオで撮影するのなら別だが、野外で撮影するためには場所の選定がとても大切になる。人がたくさんいる街中でも構わないと割り切ってしまえばいいけれど、普通は誰もいないところで撮影したいもの。しかしそんな場所はそんなにあるわけじゃなくて、フォトジェニックな場所には人は遊びに行きたいものだし、大抵の場所は誰かの管理下にあって自由に撮影するわけにはいかない。だから撮影に適した場所なんて限られていて、しかもできるだけ人がいない中で撮影するため、朝早くもしくは深夜のうちから出かけていき、夜があけてちょっと明るくなった頃から撮影を始めたりと、結構みんな苦労している。だがどうだ、このMV。どこかの高速道路かなにかだろうか。それにしては少々細いし、よくわからないけれども何かの高架の下のスペースを効果的に利用している。その延々と続く高架の下を前進しながら曲を奏でるという仕組みのMVが出来上がっている。実際には何百メートルも歩いて撮影しているわけではないと思うが、この高架がずっと続いているからずっと歩いているように見える。その間ほとんど他の人の姿が無い。こんなにフォトジェニックな場所を見つけて撮影に使った人エラいよ。野外でのMV撮影だと楽器を弾いているという感じを出すのが難しくて、だからボーカル以外はとても手持ち無沙汰になってしまうことも多いけど、歩いているビデオだから、みんな楽しそうで全く違和感がない。僕もここでバンドのビデオ撮影したいくらいだ。本当素晴らしいというか羨ましい。あ、レビューなのにバンドのことも音楽のこともまったく触れてないんだけれども、まあいいか。この素晴らしいビデオとロケハンに敬意を表しつつ、みなさんもこの動画を最初から最後まで見てください。彼らが楽しそうについついなってしまうのもよくわかるほどに楽しくてノリのいい楽曲に、きっとあなたも心を奪われることでしょう。
(2018.3.16)
(レビュアー:大島栄二)
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