坂口恭平『休みの日』
TENDRE『DRAMA』
Kakkmaddafakka
『Neighbourhood』
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ひと昔前だと聴き逃しや同時代性に神経が向いていたりもしたが、今はどこのサブスクリプションと特定しなくとも、自動生成のようにプレイリストを作ってくれて、また律儀にお知らせをくれる。同時に余計なレコメンドなどはより自分の文法や嗜好でシャットできる。だからといって井の中の蛙、大海を知らずにならずに空の深さを知り、また、海に戻りもして、そこで考えるのはとても健康的ポップな色彩に溢れたアイデアだったりする。北欧のポップは瑞々しく澄みながら反骨と皮肉を含みながら過度な毒ではなく、例えば、スウィディッシュ・ポップにおけるエッグストーン、クラウドベリー・ジャムなどはタイムレスに愛されている。
北欧でもノルウェーの彼らは以前にもレビュー
で触れたが、新作『Hus』 も変わらずの空気感で、嬉しくもそこに含まれているこの曲のMVでは美しい街並と比してペーソスがあり、ギターポップの清冽さをなぞりながら最後の3分10秒辺りからの人間だからこそのエラーとしての光に向かってゆくような展開もいい。北欧に憧れる人たちが世界で尽きない理由の一端も分かる。
(2018.2.5)
(レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))
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