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mock heroic
『恋をする』

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 もうホントにストレート。行間を読めよというような含みを持たせまくった歌詞の曲も多いしそういうのも好きなんだけれど、こういう「行間なんてねえよ、歌いたいことはそのまんまで歌ってるぞ」というような曲に出会うと瞬時にハッとするし、妙に嬉しくなってくる。恋をするっていうの、そんなに複雑なことでもなくて最初に見た瞬間の印象が100%みたいなこともよくあることで、そういう点ではこういう最短距離で表現しようというくらいのストレートさがいいのかもしれない。で、あらためて歌詞をなぞってみると、言葉にされているのは断片的に風景を連ねたようなものばかりで、誰が誰を好きだとかどんな風に好きだとかはほとんど歌われてなくて、「しょせん千葉の生まれ」ということと「瞬く間に滅びるぞ」という、恋とは何の関係も無い言葉が頭に刻まれているだけというのが理解できる。それなのに、おおお、恋をする初期衝動だなと感じられるし、笑顔になる。そして「僕らは悩むのさ、行く先に何がある、君に会いたいだけ」と、結局シンプルすぎるストレートなことが歌われてて、また嬉しくなる。
(2017.10.5) (レビュアー:大島栄二)
 


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