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Easycome
『つつじ』
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　ホント心地良い。心地良い。3回くらい連続して言いたい、心地良い。この張らない声。音域が広いわけではないのだろう、すぐにファルセットになって、それがまた心地良い。自然体なんて言葉では評しきれない、軽く歌って、その軽さが聴くこちら側の心持ちを軽くさせてくれる。押し付けない温度が、側にいてリラックスできる大きな理由なのだろう。演奏もボーカルのちーかまさんに遠慮することなくそこそこの大きさで、しかし決して押し付けるような自分中心感がなくて、やっぱり心地良い。メンバーの誰かが遠慮して別の誰かを立てるようなことも音楽制作には時として必要だったりするのだが、彼らの場合はそんな遠慮が一切無くて、でも個々が自分の音を明確に出しているその結果のバランスがとても良くて、心地良い。こういうメンバーのことを「相性の良い人たち」と呼ぶのだろう。彼らは現時点で3本のMVを公開しているが、そのどれもがそういう相性の良さを実現できているのかというとそうでもないし、ちーかまさんの声もすべてでこの心地良さを生み出せているのかというとそうでもなくて、だからまだまだ発展途上のバンドなんだろうと思う。この絶妙な仕上がりの「つつじ」が偶然の産物だったのか、それとも成長の過程で到達した実力なのかは現時点では判らないけれども、今後の更なる成長でこの心地良さをコンスタントに表現していけるようになってほしいなと、切に願うばかりです。
(2017.9.21) (レビュアー：大島栄二)
 

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