Vulfpeck『Animal Spirits』
ふちなし『教頭先生、また明日』
LUNCH-Ki-RATT
『おもちゃ箱クルーズ』
ツイート
底抜けにハッピーなサウンド。もし仮にバンドの側にほんのちょっとの照れがあれば見てる方が恥ずかしくなってくるものだが、それがまったくなくて、見てて楽しい気分になってくる。きっと心の底からこのハッピーを体現しているのだろう。素晴らしい。男性ボーカルのヤマダヒロミチがこれでもかと言葉を詰め詰めにした歌詞を速射砲のように繰り出して、聴いててもうお腹いっぱいという気分になったところで女性ボーカルのサヲリがサラリとした乾いたシャウトを聴かせてくれる。この声がとてもイイ。サビでは2人がユニゾンで同じフレーズを歌うのだが、この言葉が詰まったフレーズのサヲリの声は全体の中に混じっていて特別目立つというわけではない。この声は光る条件がいくつかあるのだろう。Bメロのサヲリソロの部分がまさにそれ。そういうことを考えると、サヲリだけがボーカルというバンド構成ではなく、男女混声ツインボーカルでパート分けをすることで活かされているのだろうという気がする。ヤマダヒロミチの声もちょっと独特で、地声と裏声の中間のようなクセのある声を出しているのだが、これもサヲリの声を活かすために合わせている結果の声なのではないかという気もしてくる。いや、それは単なる想像なんだけれども。いずれにしても、こういうツインボーカルはそれぞれの音域なども関係することだから相性というのがとても重要で、そういう意味でこの2人はとても相性のいいボーカル同士なのだろう。
(2017.6.1)
(レビュアー:大島栄二)
ARTIST INFOMATION →
このレビューは、公開されている音源や映像を当サイトが独自に視聴し作成しているものです。アーチストの確認を受けているものではありませんので、予めご了承ください。万一アーチスト本人がご覧になり、表現などについて問題があると思われる場合は、当サイトインフォメーション宛てに
メール
をいただければ、修正及び削除など対応いたします。