ASIAN KUNG-FUNG GENERATIONの存在は誠実なまでに日本語詩の機微を活かし、オアシス、ウィーザー、ファウンティンズ・オブ・ウェインだけではないが、文脈上にあくまでパワーポップ的な音を衒いなく鳴らすバンドとして今も重要なバンドとして在る。自身とは同世代ではないものの、「君という花」を音楽ミュージック・ビデオ配信番組で観て、当時、軽音楽部だったひとつ下の女性と「アジカンいいよね」なんていいながら、MDのやり取りをしていたのを想い出す。2003年のこと。遠い、遠い霞んだ昔話のようで、いやもう、昔話で、誕生日プレゼントも歌が入ったMDだった。ボニーピンク、エアー、ザ・ピロウズ、ストレイテナーなどが大好きで、何度か一緒にライヴにも行った。オールナイト・イヴェントのアンダーワールドやオウテカのライヴの説明をしていたら翌朝の喫茶店でほぼ寝ていたり、その後は知らないが、幸せにどこかで過ごしているのだろう。