OK Goと言えば凝りに凝ったPVでおなじみだが、またもや興味深いものが公開された。4秒程度のできごとをスーパースローで4分にした、ギミックたっぷりの映像となっていて、アイデアも技術もすばらしい。こうして動画サイトで音楽を聴く習慣が定着した時代においては、非常に有効な戦略ではないだろうか(すでに再生回数がすごいことになっている!)。「おもしろPV」が代名詞となることで、ハードルが段々と上がってきているとは思うけれど、やはり見入ってしまう。元々、OK Goに関しては、デビュー時はとにかくキャッチーなパワーポップのバンドが出てきたな、という印象で、私の興味はそこで止まっていた(1stはパワーポップ好き必聴の作品だ)。けれど、メロディセンスは間違いないので、このPVも映像的な関心だけでなく、音楽自体だって、もちろんすごく楽しい。久しぶりに彼らのアルバム買ってみようかなあ。まさに、彼らの戦略に乗せられている私だった。