ミスモペ『終われないふたり』
THE NOVEMBERS『1000年』
DIALUCK
『セーシュン』
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過去レビューをツイートしたらいくつかリツイートされて瞬間ランキング上位にも入ってきたのでチェックしたら動画が非公開になってて、どうしたんだダイアラックと思ったら、バンド名がローマ字になって新譜リリース直前だった。2年前にレビューした楽曲はもう非公開なので見られないけど、そういう時は最新の音楽を聴けばいい。ほんの数日前に公開されていたこの曲、バンドは成長するものだなあと思わされる。成長が必ずしもすべての人への魅力につながるのかというとそうじゃなくて、まだ原石のような頃には全方位的に光る可能性を秘めていて、だからある意味すべての人に期待をさせることが出来る。けれど成長するということは自分の可能性のもっとも優れたところを見極めてそこに集中して磨きをかけるということであり、それ故に集中して磨きをかける部分以外に期待をしていた人にとっては失望にもつながる。頭が良い小学生もやがて医者になるのか弁護士になるのかビジネスマンになるのか等々の方向性を決めていくのと似ていて、それは確実に成長なのだが、弁護士になった場合には孫が医者になるのかと期待していたおじいさんがガッカリするのは当然だろう。2年前にダイアラックへの僕のレビューを見て、動画を見て、期待していた人がいたとしたら、その人はこのDIALUCKの『セーシュン』を見てどう思うのだろうか。期待通りなのか、それともガッカリなのか。僕にはこの3分59秒の曲がその秒数に比してすごく短く感じられる。え、もう終わったの、もっと長くてもいいのにと思う。HIP HOPテイストであることが好きな人もいるし、それだけで嫌いという人もいる。好みに合えば聴けばいいし、合わなければ他を探せばいい。僕は、もっと聴きたいなと強く思うよ。
(2016.11.11)
(レビュアー：大島栄二)
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