RADWIMPS『前前前世』
BUCK-TICK『New World』
Shura
『What's It Gonna Be?』
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あれー、Shuraってこんな感じだったっけ〜? 昨年の
「Whitr Light」
とか
「2Shy」
とか、透明な白さというか、いや、白かったら透明じゃないでしょと思われるかもしれないしそりゃ当然なんだけれども、いや、それでも透明な白さというような表現が何故かスッキリ来るような音楽を奏でていたような記憶があります。深夜に高速道路じゃない田舎の道路を走っている時にカーラジオから流れてきたら気持ちがズーンとなっちゃうというか、でもそのズーンはけっしてイヤじゃないよねみたいな、そんな感じの音楽。イヤじゃないのは使われている音色がことごとくカラフルで、単なるダークなアンダーグラウンドというのとは違っているから。もっと若い頃に出会っていたなら、スキー場に向かう深夜バスの中でこっそり聴く音楽としてカセットテープにダビングしていたことでしょう。ん、古い? でもそういう感じなんです。2016年の都市移動のための深夜高速バスじゃなくて、非日常のスキー場に向かうというシチュエーションにピッタリな感じ。でもね、この曲はそうじゃない。やたらと明るくて、ポップで、日常の中にあっても何の違和感も無いソング。とても面白いと思います。ビートが効いてて、この声でもこういう感じの曲になるんだーととても新鮮。これまでの感じと違う方向に行ったというよりはむしろ表現のフィールドが加速度的に劇的に変わっていく過程、というか瞬間のような曲なのではないでしょうか。そんなに知られてないのかもしれないけど、日本でももっと注目されていいアーチストだなあと思います。
(2016.9.16)
(レビュアー:大島栄二)
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