力強い歌というものがある。それは声なのか歌い手の持つ人間力なのか、それともバンドサウンドなのか。その力強い歌というのは圧倒的なもので、その一線を超えられる歌と超えられない歌には決定的な差がある。そういう歌を歌えるバンドはアップテンポであろうとバラードであろうと、か細い声で歌おうとしても結局力強い歌になってしまうし、本人はもっとか細く弱々しく歌ってみたいと思うかもしれないが、力強い歌を歌いたくとも絶対に届かない人からみればただただ憧れの対象である。このLAMP IN TERRENというバンドの歌はとても力強い。特にこのキャラバンという曲はとても力強い。普通の曲はAメロBメロと普通に音が流れてサビで一気にグンと盛り上げるのだろうが、この曲はAメロからどんどんグイグイ上がっていく。終始階段を駆け上がっていくような勢いで聴く者の気持ちを引っ張り上げていく。そこに松本大というボーカルの不思議な力が重なることで、稀に見る力強い歌に昇華している。僕はこういう曲をこそ五輪のテーマ曲にすべきじゃないのと思う。なんで今さら安室ちゃんなのだ。五輪のような大きなイベントで2週間以上テレビに流されまくる。新しいスターを生み出す絶好のチャンスで安室ちゃんはないだろうと思うのだが、どうでしょうか? LAMP IN TERREN 「キャラバン」で良いでしょう。歌詞も五輪にピッタリですよ。盛上がると思うんだけどなあ。選手たちもみんなチャレンジしてるんだから、テレビ局もチャレンジしてこういうのをテーマ曲に抜擢して欲しいなあ。