Austin Mahone『Dirty Work』
谷本賢一郎『なまえ』
小林未季
『Dance』
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歌っていったいなんだろうといつも思う。なんで人は歌うのか。なんで人は音楽を聴くのか。この人の新しいDanceという歌は画面でひたすらに踊る人が映し出される。英語による歌は、人は生まれた時は何も知らないといい、そしてダンスですべてを忘れようという。肉体を動かすとき、それに集中することは人間というより動物的ななにかなのだろうし、それによっていろいろなことを思考の中から追い出す効果があるのだろうか。だとしたら、歌にも。歌える人は歌えばいいし、歌えない人は聴けばいい。そういうことで人間ががんじがらめになっている何かから一瞬でも解き放たれるのであれば、やはり歌というものの効能はあると思うのだ。以前もこの人、小林未季の曲を紹介した。その曲でもやはり重苦しい何かを感じて、そこからの逃避のようなイメージが強く残った。今回の曲でもやはり逃避のようなイメージがあるのだが、重苦しさの種類はかなり違う。Danceという肉体行動は、それだけで直接的に心を解放する効果があるのかもしれない。いい歌だ。
(2016.3.28)
(レビュアー:大島栄二)
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