都はるみ『好きになった人』 Next Plus SongInside of the door『33番地』

こうなったのは誰のせい
『相思相愛』

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 ブレイクが多くてビックリする。イントロからアコギバンドですかという感じの静かな演奏で始まり、バンドサウンドが一斉に鳴り始めて歌が進行する。2分40秒ほどしたところでAメロに戻って、そこが最初アコースティックだけで進行していたパートなのだが、バンドサウンドでは息継ぎをするかのように全楽器がブレイクする。それを、感情表現の新形態と考えるのもいいし、ちょっとやり過ぎと考えるのも聴く人の自由だ。少なくとも僕はそのブレイクの度に違和感を覚えつつも慣れていく自分を感じた。バンドがどういう演奏をするのか、どういうアレンジをするのかは、歌モノの場合歌謡曲ベースのリスナーにはあまり届かないこともあるのだが、やはりけっして無意味なことではなく、こういうアレンジでブレイクを繰り返されると、サウンドの重要さにあらためて気持ちが向かう。それが良いことか悪いことかは別として。それにしてもこのバンド名も意味深のようだし、すっとぼけたようにも思えるし。こうなったのは誰のせいといきなり言われて、その「こう」が良いことであれば「いやあ、君のおかげだよ」と笑顔も浮かべるが、「こう」が悪いことならば「お前のせいでこんな目に遭った」と不満や恨みをぶつけることになってしまう。でもそんなことは抜きにライブ会場では「こうなったのは誰のせい〜!」「自分のせいだっ!」的な楽しげなコールアンドレスポンスも成立するのだろうか。
(2016.2.1) (レビュアー:大島栄二)
 


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