Julia Holter『Feel You』 Next Plus Song米米CLUB『I CAN BE』

シナリオアート
『アオイコドク』
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　劇場版ガンダム3部作の1と2.哀戦士編では、戦争の視聴感に大きな差があった。ポイントは沢山あるが、マ・クベが援軍を渋った事による、青い巨星ランバ・ラル隊の孤立した戦い。1981年の少年たちは、合体ロボのヒーローバトルを見るつもりが、番組内で始まったゲリラ兵の白兵戦に取り込まれ「戦いに敗れるとはこういうことだ！」と叫びながら自決する軍人を見てしまった。子どもが好きで、敵のアムロにも父の様に声をかけてしまうラルが何者であったのか。戦火の中、アルテイシアを抱き上げた説明なき回想シーンの意味。1stガンダム世代よ、祭りにはまだ間に合う。ランバ・ラルとは何者だったのか、ハモンとは、そしてシャアとは。新作として語り降ろされる機動戦士ガンダム THE ORIGIN を刮目せよ。ここまで、ガンダム・ステマ乙。

　シナリオアートの『アオイコドク』でなんども繰り返す「ラル」って何？に対して「意味は無い」とのオフィシャル回答。何でも検索したら知ることができる世の中だからこそ意味のない余白、という。間奏やアウトロでなく、声をガンガン投げかけて余白を広げる音楽のデザイン。今の学園生活、本当にぽっかり空いた余白には、不安が入り込んでしまうのだから、余白になりうるぬくもり要素でスキマを埋め、空白ではない他者の感触を安心の余白として所有するのだろう。
(2015.10.30) (レビュアー：北沢東京)
 

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