17歳とベルリンの壁『終日』
荻野目洋子『ダンシング・ヒーロー』
Owl City
『Verge』
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フジロックで再びやって来るとは言え、何故か新譜発売前の6月に来日ツアーを終えたOwl City。しかしライブでは新曲を披露してくれた。この「Verge」は、どこかで耳にしたことがあるさまざまな要素が混ざり合ったような印象を受ける。これまでのOwl Cityらしさに加え(何しろイントロを最初聴いたときに、彼の「Shooting Star」そのままじゃないか、と思ったほどだ)、Aloe Blaccをフィーチャーしたカントリーロックテイストも加わり(まるで「Wake Me Up」みたいじゃないか)、そのブレンド具合はまさに絶妙である。いつものあの感じ、という安心さを抱かせつつも、新鮮味も失わない。ドリーミーエレクトロポップという、とかく似たものに感じてしまいがちな曲調やスタイルを逆手に取り、その雑食性からOwl Cityにしか作れない、喜びに溢れた曲を生み出した。これまでの彼らしさを生かしつつも、新たな一面へと転がろうとするその真摯な姿勢は、たとえ夢見心地な曲であっても、わたしの心を打つ。
(2015.7.8)
(レビュアー:夜鍋太郎)
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