Shakti『Six Highwall Singing Bowls』
アザヤイタ『最愛』
EPO
『私について』
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EPOには名曲が何曲もあって、でもそんなことよりも登場したときのポップさと立ち位置の独特さが彼女の価値の大部分だと思っている。圧倒的にアーチストなのにアーチスト然としたところが無く、頑張ってるのに頑張ってないような、頑張ってないのに頑張っているような、飄々とした佇まいは他のアーチストにはまったく見られない雰囲気だった。そういうのは後追いで曲を聴いてもライブ映像を見ても理解しようがない文化の本質なのだろう。現在はかつてと違いチャートというものの存在感が無く、世の中に出てくる瞬間のアーチストの姿勢などに触れる機会が著しく減ってしまっているが、そんな中でも熱心な音楽ファンたちはどん欲に情報を探そうとしているのではないだろうか。音楽雑誌の中に在った僅かな情報に想像を膨らませるという形と、世界中の情報が溢れる中で溺れないように瞬時に取捨選択するという形の違いはあれど。さて、EPOの数ある曲の中で、極めてシンプルなスタイルで淡々と歌うこの曲が僕は1番好き。当時週に1度のPV番組で、どこかの海沿いでEPO本人がカメラを中心にぐるぐる回りながら歌っているビデオを見た記憶があり、本当はそれを見たいのだけれど、その映像はYouTubeの中には無いようだ。だがこの後年のライブ映像もまた、味があって良い。
(2015.2.28)
(レビュアー:大島栄二)
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