たこやきレインボー『なにわのはにわ』
BUCK-TICK『惡の華』
コネクトーン
『STAY』
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バンドが曲を作るという時の衝動というかモチベーションというものは一体何なんだろうかといつも思う。パンクバンドが持つ何かに対する抵抗や反発というものはよくわかるし、ハードコアバンドの何かという対象不明の怒りや、ハードロックバンドの美意識に女性シンガーのラブへの情熱も至極明快。だがこういうセツナ系ポップロックバンドの表現欲というのが一体何に向かっているのかは時折わからなくなってしまう自分がいる。それを単に美しいメロディへの欲求というものだと規定してしまったら、過去の多くの偉大なメロディメーカーたちを凌駕することが自分たちに可能だという自信が無ければダメだろう。自信がないのであれば過去の名曲を聴いていた方がよほど有意義だからだ。だが誰もが自分の可能性を諦めてしまっていたのでは新しい価値など生まれるはずもなく、僕らリスナーは過去の遺産にのみ感動するしか選択肢を失ってしまう。だからその多くが無鉄砲な思い込みのみで突き進んでしまっているのだとしても、若い無鉄砲ポップバンドたちが新しい名曲を生み出そうというチャレンジしていくことを応援したい。その中からしか何も生まれやしないのだから。
(2014.12.12)
(レビュアー:大島栄二)
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