usaginingen『Munching』
あららら『さよならせかい』
KIRINJI
『進水式』
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淡いロマンティシズムと仮設定されたプレ・モダンな相対命題、要は在りし日の未来絵図の間隙をすり抜けるようなシティ・ポップが若い世代から続々出てきており、このmusipl.でも多数、取り上げられてきた。それは、いつかの大瀧詠一的な何かとの断層はあるが、それでも、シンプルなロックンロール、スタイリッシュなポップス、マッドで刺激的なエレクトロニック・ミュージックなどと相克するように、清冽なシティ・ポップは都市“の空洞”を目指すようで、音楽を通じて生きてゆく、サヴァイヴしてゆくさまを今一度、肯定して、そんなヴァイヴがあったような気がする。堀込奉行が抜けて、6人編成の新体制になってのキリンジはそういう意味では、新世代のそういった音や言葉に対して、ひとつの回答を出したと思う。「必ず生きて還ろう」というフレーズは、2014年のキリンジ、堀込高樹から紡がれると、胸に迫る。
(2014.11.14)
(レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))
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