柴田聡子『いきすぎた友達』
Polar M『Darkblue Sky』
BAD ATTACK
『僕は空』
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ロックはこのくらいシンプルな方がいい。ギターをじゃらんとかき鳴らし、言葉が出てくれば自然に歌になる。いろいろな音楽を聴いてくれば当然それは頭に耳に染み付いていて、何らかの影響を感じないようなモノが出てくるなどと期待してはいけないのだろう。彼らの曲もどことなく何らかの影響を感じさせるし、それをつついて揶揄することは雑作ないことだ。だが、そういう指摘を怖がりオリジナリティのみを至上とするがあまりにねじ曲がったロックを捻出しようと躍起になっているバンドのそれは、他人からすれば自分勝手な思い込みに過ぎないと最近は特に感じている。メンバーが3人いれば3人分の背景があって、スタジオでそれぞれがちょっとずつ自分の背景からの何かを出してミックスしていった時に、きっと何かのステキな音楽が誕生するんじゃないかという奇跡を、ちょっとだけ爽やかに思い出させてくれるような秀作だ。
(2014.11.8)
(レビュアー:大島栄二)
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