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コンパクトにインパクトを放つロックというのはこういう感じ。最近はギターロックと格好をつけてスタイリッシュなロックバンドが雨後の筍のように出てきてはいるものの、そいつらみんなカッコ悪い。で、僕はこういうのがカッコいいと思うわけです。彼らの歌詞がどうなのかはよく判ってなくて、なぜかというとイントロからグイグイ飛ばしてくれて気分も飛んでいって、そんな歌詞とかなんとかメッセージがどうとかこうとかいうのはもうどうでもよくなってしまうから。ボーカルの個性的なテイストを持った声質がまたまたテンポいい感じで、テンポいい声なんて実際はなかなか巡り逢えなくて、そういう意味でもロックそのものな爆裂ソング。これなら音がたいして鳴っていなくても爆裂サウンドに聴こえるだろうと思うけれど、そんな足し算引き算などあざとい理屈をこねなくとも、たった3人の彼らは十分に大きな音を小気味よく鳴らしてくれてて、それもまた気持ちいい。ヘッドフォンじゃなくてスピーカーで聴くべきソング、ソングなのです。
(2014.9.6)
(レビュアー:大島栄二)
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