ソレカラ『Hello Hello』 Next Plus SongThe SALOVERS『愛しておくれ』

ボヤケルズ
『うたはしなない』

 一途な青年の心がそのまま音になったような気さえするサウンド。鹿児島出身のボヤケルズから2011年にデモをもらって、随分インパクトを受けた記憶がある。そのデモの中でももっともポップというか、万人に伝わりそうな強さを持っていたのがこの曲。地元鹿児島で人気を集めその勢いで東京に拠点を移すというのはよくあるサクセスストーリーの序章で、その序章を通過しなければストーリーは始まりもしないが、始まったところからが実は本物の競争で、そこで勝ち残っていけるのかがバンドにとっての闘いになる。それはこの曲に「おとを鳴らす、うたを歌う、限り」とあるように、辞めさえしなければ良いだけのことなのだが、その辞めずに続けるということが実はいちばん難しくて、多くのバンドマンがステージから去っていく。この歌の根底にあるピュアで愚直な信念が、彼らのストーリーを美しく昇華させてくれることを願ってやまない。
(2014.7.24) (レビュアー:大島栄二)
 


   
         
 


 
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