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『LOSTTIME』
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よく“初期衝動”や“荒々しさ”といったクリシェがロックンロールを批評する際には用いられるが、じっくりと初期衝動という言葉という概念性を考えてみると、不思議な矛盾を帯びる。その点、衝動を自分たちなりのカウント数に乗せて、ラフにバンドとしての骨格だけで伝えようとする彼らのような姿勢は清々しい。ロックとは、音が鳴っている数分の間だけでも、何をしてもいい、のではなく、数分の間に破綻と支離滅裂な感情を鋭利に刺し違える、そんなくらいの勢いでこそ、届く何かがある。関西を拠点にする平均22歳の3人の火花が散るようなアンサンブル、ボーカルの強さ、メッセージのストレートさと踏まえて、ロックンロールがどんな世代も魅了する理由のひとつを感じる。今日を生き抜くため、明日に向けてもっと飛躍できるバンドだと期待している。
(2014.7.4)
(レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))
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