B.B.JUNKIE『ノンフィクションファッキンロマンテクブルース』
HighTunes『Panic Girl』
KAKKMADDAFAKKA
『Young』
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00年に、フランスのタヒチ80が颯爽と日本にて出てきたとき、その受け入れられ方は熱狂的で、それこそ、参加していたフェスで代表曲のひとつ「Heartbeat」が奏でられたときは、自分も含め、フェスとはまったく無縁そうな若い女性も一様に盛り上がっていたのを思い出す。スタイリッシュでクールなポップを希求する層は時代が変わっても尽きず、それは眼前の現実の過酷さと反比例するのかもしれない。懐の状況が厳しくても、フィンランドのマリメッコや北欧のカラフルなブランドは相変わらずの訴求力を持つのと同じくして。ノルウェーのベルゲンを拠点にするKakkmaddafakka(カックマダファッカ)は、そんな衒いのないポップ・ミュージックの強さを貫くバンド。ゾンビーズから続くポップネス、タヒチ80、フェニックスといったフレンチ勢のウィットに、ファウンティンズ・オブ・ウェインなどのパワー・ポップとユーモアまでも絶妙に織り込み、一度聴くと耳に残る眩いフレーズを挟んでくる。バンド名がどうにも長い名前だが、長くするほどにそのゲームを続けることができるという由来があるとの挿話を聞くと、合点もいく。
(2014.5.20)
(レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))
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