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栗コーダーカルテット
『うれしい知らせ』

 音楽は国境、老若男女の壁を超える、といわれる。それでも、何かと説明や文脈がないと、細部の風合がわからないものも多く、簡易な言葉ではない。栗コーダーカルテットは、そういった厄介な境界を跨いできたグループのひとつだと思う。リコーダーをベースに名だたる有名曲、それこそマイケル・ジャクソンの「スリラー」や『ジュラシック・パーク』、『ジョーズ』など映画の主題歌まで幅広く、絶妙にカバーしてきたが、柔らかく、どこかとぼけた音色の中で、リスナーは意味を抜きに、また、原曲との違いを楽しめ、彼ら自身のオリジナル曲も耳馴染みのものが多く、つい笑みとハンドクラップをもたらせる。今年で実に結成20年目を迎えるベテランになってきたがしかし、このライヴ映像からでも伝わってくるだろう雰囲気を前にすると、余計な説明は要らない気がする。
(2014.5.8) (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))
 


   
         
 


 
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