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「musiplレーベル登場」

〜musiplから手軽に音楽を全国流通しよう〜

 2017年4月、音楽情報サイトmusiplが新たにレーベルを立ち上げることになりました。レーベル立ち上げの経緯をmusipl編集長の大島に聞きました。


musiplがレーベルを作るわけ

musipl編集部:レーベルが立ち上がりましたね。

大島:そうです、立ち上げました。

m編:なぜ今回musiplでレーベルを立ち上げることになったんですか?

大島:musiplでいろいろなアーチストを紹介しているんですけれど、意外とCDを出していないアーチストが多いということに気付いたわけです。CDは出しててもライブ会場だけで売っていたり、配信はやってなかったり。もちろんそれがアーチストの方針として敢えて展開していないということもあります。でもいろいろ話を聞いているとそればかりではないということがわかります。レーベルから出すやり方がわからなかったり、自主でやっても全国流通の仕方がよくわからなかったり。CDは出せても配信の仕方がわからなかったり、レーベルの方針で配信ができなかったり。まあいろいろと理由はあるみたいですけど、「やり方がわからない」「でも今出したい」ということで、CDをちゃんとプレスしつつもライブ会場だけで売ってる。そういうバンドは考えている以上に多いようでした。

m編:なるほど。

大島:だから、やろうと。

m編:何を?

大島:レーベルをですよw。

m編:でも、大島さんのところってそもそもインディーズレーベルじゃないですか。キラキラでやればいいんじゃないんですか。

大島:いやいや、ルートやノウハウはキラキラが持ってるものを使うわけですが、レーベルのやろうとすることと意味合いが違うので、同じレーベルで一緒にやるわけにはいかんのです。

m編:じゃあ何をやるんですか、musiplレーベルは?

大島:さっきも言ったように、全国流通したいんだけれど、いろいろあってハードル高いなと考えているアーチストたちに対して、そのハードルを下げましょうと。簡単に言えばそういうことです。

m編:簡単に言い過ぎでしょ。

大島:そうですか。

m編:そうです。もっと具体的にお願いしますよ。

大島:キラキラレコードでは、一定の基準でアーチストの線引きをして、レーベルとしての意志をリリースに込めていました。だから、最初はデモ音源を試聴するところから始まります。しかし、musiplレーベルではそういった線引きはしませんし、デモの段階も経ません。「自分の音楽を全国流通させたい」というアーチストなら誰でもリリースできます。

m編:それでクオリティを確保できるんですか?

大島:YouTubeで公開されている音楽も千差万別いろいろなものがありますが、別にYouTube側で審査がおこなわれているわけではないでしょ? それと同じですね。極上の音楽もクソのような音楽も同列に公開されている。しかしYouTubeがあることがアーチストにもたらしたメリットというのはとても大きいのです。昔だったら自分の音楽を誰かに聴かせようと思ってもなかなか難しくて。タワレコの試聴機に入れたいと思っても簡単に入れてもらえるわけではないでしょう。でも、YouTubeのおかげで、自分の音楽を世界中の人に24時間態勢で半永久的に公開することができるようになりました。広がるチャンスの第一歩を手にしたも同然です。

m編:なるほど。

大島:しかも、タワレコの試聴機に入ったとして、せいぜい10日から2週間ですよ。その間に朝10時から夜10時まで12時間営業していたとして、1時間に2人コンスタントに試聴機に誰かが来て聴いてくれたとする。1日に24人が聴くことになります。10日で240人、14日で336人です。そんなの、YouTubeだったら有り得ないくらい少ないでしょう。仮に10店舗で2週間試聴機に入れてもらったとしても3360人。もう、較べものになりません。つまり、誰かの基準で審査をすることよりも、審査無しで公開する方が大きなメリットにつながることもあるというわけです。

m編:それが、musiplレーベルだと。

大島:まあ一概に比較はできませんけど、ざっくり言うとそういうことです。



musiplレーベルでできること


m編:具体的にはどうしたらリリースできるんですか。

大島:musiplレーベルのサイトがあるので、そちらから申し込んでいただければ大丈夫です。CDの全国流通リリースは86000円から受け付けています。CDの製造と全国流通(バーコード取得含む)手配、iTunesなどの音楽配信手配が全部セットです。それで流通分のCDが売れれば利益も入ってきます。

m編:安いですね。

大島:そうでしょう。費用面もそうなんですけど、こういう作業をアーチスト自身がやっているとその分音楽に使える時間が減っちゃいます。事務的な役割分担で揉めてバンドが解散したというケースもたくさん知ってますし、そういうものをできるだけ減らして、音楽に向かってもらえればいいかなあと思います。

m編:アーチストは何をやればいいんですか。

大島:レコーディングとジャケットのデザインをやって、納品してくれればOKです。レコーディングはミュージシャンなので大丈夫としても、デザインはどうしていいかわからないという人もいるかもしれませんので、そういうサポートもします。ほとんど完成してて印刷にかけるための微修正なら無料で対応しますし、印刷用デザインの全面的なサポートも、有料になりますが対応できます。

m編:そもそも、全国流通ってなんですか?

大島:簡単に言えばタワーレコードやHMVなどのCDショップで販売できるようになるということですね。その他amazonなどの大手通販サイトでも取扱いが始まりますし、加えてiTunesストアやレコチョクといったダウンロード販売からSpotifyやPrimeミュージックなどでのストリーミング配信まで、音楽が流通するあらゆるところで取扱われるようになるということですね。これに対して全国流通しないというのは、ライブ会場だけで販売しているとか、そういう違いですかね。

m編:じゃあ売上げも上がっていくということですね。

大島:売上げが上がるかどうかはアーチストの人気と努力次第なので、絶対売れるということではありません。まったく無名ではCDショップの店頭に並ぶこともないでしょう。しかし流通させなければライブ会場手売り以外の売上げはゼロですので、まずは最初の一歩がこの全国流通ということでしょう。昔みたいにタワレコで試聴機に入らなければ直接の知人以外に聴かせる方法が無いという時代ではなくて、YouTubeで聴いてもらうことができる時代です。YouTubeで聴いてもらえて、そのページに「CDはライブ会場で」としか書いてなかったらどうですか。ほとんどの人は買うことが出来ません。しかし、タワレコやamazon、iTunesで買えますというリンクが貼ってあったら、そこからダイレクトに買ってもらうことができます。もちろん買いたいと思ってもらえるくらいに魅力的であることは簡単ではありませんし、そのYouTubeを見てもらう聴いてもらうことだって簡単ではありません。しかし、そこまで到達してもらって気に入ってもらうまでの努力をしたとして、そこで買ってもらえないのであれば努力は無駄になってしまいます。そのための仕掛けとして、全国でCDが買える、いつでもすぐに買えるという状況を作っておくことは、大事なことだと思います。

m編:musiplでリリースをすれば、musiplでレビューをしてもらえるということはありますか。

大島:レビューに関しては、レーベルからリリースしたからレビューされるということにはなりません。しかし、トップページにもある「ディスクレビュー」は書きます。また、現在レーベルスタートキャンペーンとして、リリースしたアーチストのインタビューをしてmusiplで掲載することを考えています。そこは音楽情報サイトのレーベルからリリースするひとつのメリットといえるんじゃないでしょうか。

m編:インタビュー記事が載るんですか。

大島:そうですね。関西以外のアーチストの場合はメールによるインタビューになりますが、売れるための協力ができればと思います。

m編:売れた方がいいですしね。

大島:まったくですね。

m編:それではこの記事をご覧いただいているアーチストの皆さんにメッセージをどうぞ。

大島:まだCDの全国流通をしたことがないというアーチスト、既にやったことあるけれど、もっとリーズナブルな方法を探しているアーチスト、自主レーベルを立ち上げようとしている人。そういった人にベストなリリース方法だと自信を持っています。

m編:自主レーベルの立ち上げでもOKなんですか?

大島:そうです。musiplレーベルの看板を押し出したいという気持ちはそんなにありませんので、自分たち独自のレーベルでやりたいけれども、流通ルートも製造方法もまだハッキリしていないという人には、うちの仕組みを使ってもらえればいいと思います。musiplの名前をまったく出さない形でのリリースも含めて、柔軟に対応することが可能です。

m編:なるほど、それは興味深いですね。

大島:要するに、リリースを考えている人はすべて申し込んでもらって損はないということです。アルバムタイトルや収録曲が決まっていない段階でも申込みをしていただくことが可能ですので、是非ふるってお申込みください。あなたの音楽活動を次の段階に進めるのは、今しかありません!


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